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[用語集] ドルコスト平均法

概要説明

ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging, DCA)とは、定期的に同じ金額を投資することで、投資の単価を平均化する手法です。つまり、市場価格が高い時には少なく、安い時には多くの株式を購入することになります。これにより、投資先の市場価格の変動リスクを軽減することができます。

具体例

たとえば、投資家が毎月1万円を投資する場合を考えてみましょう。今月は1株1,000円だったとします。この場合、10株を購入することができます。しかし、翌月には株価が下がって900円になったとします。この場合、1万円で購入できる株式数は11株となります。さらにその次の月には、株価が1,100円になっていたとします。この場合、1万円で購入できる株式数は9株となります。こうした購入を続けることで、投資家は1,000円から1,100円までの範囲で株式を購入することができます。

このように、ドルコスト平均法を使うことで、市場価格が高い時には少なく、安い時には多くの株式を購入することができます。そのため、投資家は投資先の市場価格の変動リスクを軽減することができるとされています。

ただし、ドルコスト平均法にもリスクはあります。たとえば、市場価格が長期的に上昇傾向にある場合には、毎月同じ金額を投資することで、低い株価での投資機会を逃してしまうことがあります。そのため、ドルコスト平均法を使う場合には、投資先の市場環境や自身の投資目的に合わせて検討することが大切です。

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大数の法則とは、独立な試行を繰り返し行った場合に、試行回数が多くなるにつれて、平均値が母集団の平均値に近づいていくという法則のことです。 例えば、あるコインを投げる試行を100回繰り返し、表が出た回数を数えたとします。この場合、試行回数が増えるにつれて、表が出る確率が約50%に近づいていくことが予想されます。また、コインが公正である場合、試行回数が十分に多ければ、表が出る回数と裏が出る回数の差は小さくなります。 投資においても、大数の法則が重要な役割を果たします。例えば、ある投資商品の収益率が毎年平均5%である場合、長期的に投資を続ければ、その収益率は5%に近づいていくと予想されます。ただし、実際の投資では、過去の実績が将来の結果を保証するものではないため、投資家はリスクや運用方針について慎重に判断する必要があります。